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造ょうぞう抄し3ジャンボ原紙からの加工別の機械で、紙の表面をなめらかにしながら、紙の厚みを調整します(写真F)。その後、21本の刃がついた機械でトイレットペーパーの幅に切りながら巻いて、鉄芯を抜けば完成です。ひと巻きが長く、わずかな紙の厚さの変化で全体の大きさが変わるため、5回に1回はメジャーでできあがりを測って確認しています(G)。人の目で検品しながら包装工程に進みます(H)。2取り出した繊維を脱水しながら、抄紙機という蒸気が出ているロール状のドライヤーに貼り付け、乾かしながら幅2m・直径1.3mの巨大なトイレットペーパーのようなジャンボ原紙を作ります(写真D・E)。ジャンボ原紙1本ごとに強度や厚みを測り基準内であるかを確認しています。紙包装にリニューアル「リサイクルする飲料パックなどから、約2割を占めるフィルム部分を取り除き、7~8割が原料となります。その原料でまず、ジャンボ原紙を作ります」と話すのは望月さん。紙を製造するのにはたくさんの水が必要ですが、富士山からの豊富な地下水を使用しています。「ジャンボ原紙の厚さをさらに調整し、紙の表面をなめらかにします。鉄芯に少量の水を吹き付けて紙を巻いていき、乾燥したら紙同士がくっついて芯の役割を果たします。規定の長さまで紙を巻いたら完成です。2021年4月の発売後、翌年5月にリニューアルし、包装をプラスチックから紙に変更してさらに環境に配慮しました」と樋口さん。紙包装化にあたっては、シャワーをかけたり実際に運搬したりして強度などを何度もテストして、より環境にやさしい商品を作り上げました。「商品にするまでに苦労してきた分、使ってくださる組合員の皆さんが増えて、『良い商品だね』と言ってもらえたときはうれしいですね」と鶴田さん。鶴田さんだけでなく、望月さんも樋口さんも、誇りを持って商品の製造に携わっている様子が伝わってきました。「CO・OP未晒し原料を再利用したトイレットペーパー」の使い心地を、ぜひお試しください。とても長持ちします!4検品と包装再度検品した後(写真I)、包装機に手動でパッケージをセットし(J)、商品が入ったら自動で封をします。きちんと封がされているか、曲がりがないかなどを光にかざして検品しながら1パックずつ箱詰めし(K)出荷します。丸富製紙株式会社左から製造部課長樋口紀夫さん、生産副本部長鶴田征宏さん、原田工場工場長望月俊秀さん今回ご紹介した商品はこちら!未晒し原料を再利用したトイレットペーパー宅配:6月2回、7月2回に取り扱う予定です03