コープデリにいがたの広報誌「こーぷふる」2023年11月号

コープデリにいがたの組合員広報誌「こーぷふる」をご紹介します。生活協同組合コープデリにいがた


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コーププラス×SDGs有機牛生産を軌道に乗せるため、コープデリが支援「有機牛」の認証を取得するため、上田さんは2018年から準備を始めました。牛を放牧する土地は、開始2年前から農薬や化学肥料を有機牛専用の牛舎。有機ではない牛と混ざらないよう、備品などもすべて分けて管理する必要がある使用していないことを確認する必要があります。また専用の牛舎を建て、エサや備品の購入も必要です。さまざまな管理をすべて記録し、生まれた子牛を育てて肉として流通させるまで、かかった時間は約5年。その間の負担を少しでも軽くするため、コープデリは生産者支援の枠組みを決定しました。生まれた子牛をコープデリが購入し、上田さんに預けて管理代を毎月支払うというもので、経営面を支援するものです。上田さんはこう話します。「担当者の方といろいろ相談しながら今回の仕組みをつくり上げました。支援により、手探りしつついろいろな投資ができました。本当に良い仕組みを早い段階で整備できたことはありがたく思っています」若手生産者への支援にもつながる取り組み今回の有機牛の取り組みで、コープデリが支援していることがもう一つ。それは若手生産者の育成です。村梢乃さん。北十勝ファームの有機部門である「株式会社はなゆき農場」を任されたのが、埼玉県出身の中なかむらこずえ大学卒業後、北十勝ファームに入社5年目、スタッフの中心となる一し1人です。「スタッフ全員が将来独立して社長になるように」という上田さんの考えのもと、今回中村さんが経営面も含めて「はなゆき農場」を任されることになりました。中村さんは「ずっと現場ばかりだったので、経理や事務作業はまだまだ大変」と話しますが、上田さんは「こうしたことができるのも、コープデリが一緒に取り組みを進めてくれたからこそ」と見守っています。生産者とコープデリがともに歩む「産直」だからこそできる取り組みで上田さんの指導のもと、経営面も考えながら有機牛の肥育に取り組む中村さん06あり、生産者支援としても新たなチャレンジです。「夏なつやまふゆさと山冬里」方式で大切に牛を育てる有機牛を育てる上で大切なのが、牛にストレスをなるべく与えないということ。肉牛は多くの場合、効率よく育てるため牛舎の中で飼い、輸入穀物を中心とした配合飼料を与えて育てます。一方、北十勝ファームでは夏に牛を放牧し、冬に牛舎に戻す「夏山冬里方式」を取り入れています。春に母牛が牛舎で子牛を産み、子牛が1カ月半くらいになったら母牛と一緒に放牧。牛たちは広々とした農場の中を群れで行動しながら牧草を食はむ、子牛は母牛から乳をたっぷり飲むといった自然のサイクルに沿ってのびのびと牛本来の行動をします。11月頃に寒くなり放牧地の草がなくなると、牛舎に戻して離乳させ、母牛は次の出産に備えて体にたくさん栄養を蓄えます。放牧中も牛舎でも、農場のスタッフが丁寧に牛に向き合い、1頭ずつ健康状態をチェックしています。


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