>> P.3
レタスができるまで①土づくり前年の収穫が終わった後、別の作物を植えることで連作障害を防ぎ土壌の改善ができるため、麦をまいて育てます。レタスの苗を植える前に育った麦を刈り、そのまま畑にロータリーですき込みます。肥料もまきます。➡②播種・育苗・定植JA利根沼田の育苗センターで、播種から1カ月間苗は育てられています(写真A・B)。そして角田さんの場合、苗が届いてからさらに自分の手元で1週間くらい育てて4~5㎝ほどになったら畑に植えます。畑にマルチ(ビニール)を敷いてから(C)歩行型の定植機で植え(D)、植え始めのまだ寒い季節には布(寒冷紗)をかけて苗を保温し、風からも守ります。茎が細い時期はポロッと折れてしまうことがあるからです。布は桜が咲く4月上旬から中旬には外します。この頃には茎もしっかりと太くなってきます。そして4月後半には虫・病気から守るため防除を行います。➡③収穫・出荷収穫の適期を逃さないよう1週間の気温や湿度を見て予測を立て、収穫時期を決めています。みずみずしいまま届けるために、角田さんの場合は収穫を午前3時から開始します。暗いうちは投光器で畑に光を当てて、収穫と同時に検品して箱詰めし、JA利根沼田に出荷(写真E)しています。12ページで、レシピをご紹介今回ご紹介した商品はこちら!レタス宅配:毎週取り扱っていますほかに、埼玉産直センター、茨城県JA岩井、JA常総ひかり、茨城県西産直センター、JAやさと、千葉県房総食料センター、新潟県JA新潟市からお届けする場合がありますとなくみずみずしい状態で出荷できるようにしています」と角田さんはいいます。JAに出荷されたレタスは真空予冷装置に入れられしっかり芯まで冷やした後、冷蔵のトラックでコープに届きます。首都圏まで約2時間で届けられる立地も強みです。「この地域はどの農家さんも大規模で、がんばればがんばっただけの見返りがある仕事になっています。新しいトラクターを買えたときは、生産性も上げられるのでうれしいですね。生産者仲間には同級生もいて、ライバルではあるのですが情報交換したりいろいろな話をしながら切磋琢磨しています。仲間がいるから楽しいです。あとは最近、中学生の長男が自分も農業をやりたいと言ってくれたことがうれしかったです」と角田さんは仕事への思いを語ってくれました。そして最後にこう続けました。「サラダなど生で食べていただくのは定番だと思いますが、私は加熱して食べるのも好きです。たまごとの組み合わせが好きで、たまごスープや、チャーハンに入れるとおいしいですよ。あとはみそ汁。ぜひ火を通しても食べてみてほしいです!」まずは鮮度のわかるそのままの味わいを、そして角田さんおすすめの、加熱したレタスの味わいもぜひお試しください。03JA利根沼田レタス部会部会長株式会社ツノダファーム角田拓弥さん