コープデリにいがたの広報誌「こーぷふる」2024年10月号

コープデリにいがたの組合員広報誌「こーぷふる」をご紹介します。生活協同組合コープデリにいがた


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CBFEADおけさ柿ができるまで①剪定・土づくり冬から早春にかけて、古い枝や密集している枝をカットし(写真A)、風通しや日当たりを良くします。土づくりには鶏糞などの有機物を入れることもあります。弱っている木には後日追肥。菜の花が咲くころに新芽が出てきます。➡②摘てきらい蕾・摘果・夏枝管理初夏、蕾がつき始めたらバランスをみながら余分な蕾を落とします。その後、多すぎる実を間引く作業を収穫まで適宜行います。実を多く付けすぎないようにすることで、残した実に養分が十分届き、大きくおいしい実になります。7~8月になると実が大きくなり、重みで垂れてきた枝を柱やひもで支えます。羽茂では収穫しやすいよう枝を低く管理しており、樹勢を保つため収穫まで随時実施。病害虫駆除のため5月中旬から収穫まで9~1回ほど農薬を散布。大型防除機を管内の農家が共同で使い、協力して作0業しています。年に5、6回草刈りをします。➡③収穫・選別夜間の平均気温が一定の温度まで下がると着色スイッチが入り、色づき始めます。色が目安の濃さになったら収穫(写真B・C)。実に傷がつかないようクッションを当てたカゴに、一つ一つ入れていきます。収穫後は生産者自身がそれぞれ選別を実施(D)。佐藤さんの家では帰宅後に行っていて、夜11時頃までかかることもあります。➡④渋抜き・選別・箱詰め・出荷JAの共同選果場で、渋抜きをします。炭酸ガスとアルコールを併用することで、やわらかい肉質となり、とろけるような舌ざわりが生まれます。機械と人の目で傷の有無や大きさなどを確認して等級分けし(E)、箱詰め(F)して出荷です。今回ご紹介した商品はこちら!おけさ柿宅配:10月2回から12月まで取り扱う予定です皆さんの手元に届く頃には熟し過ぎに。「だから順番に畑をまわり、片っ端から収穫していきます」佐藤さんは選果場勤務のため、一番忙しい収穫期に畑仕事ができません。「収穫した柿は肩にかけた収穫カゴに入れていきます。カゴいっぱいまで入れると重さ7~8㎏に。重労働ですが、収穫は母と妻、娘に任せています」そして、選果場に運ぶ前に生産者自身が行うチェックが、おけさ柿の品質の高さを支えています。家族経営の小規模農家も多い羽茂では、大量生産が難しい分、品質を重視。どの農家もおけさ柿づくりに誇りを持っていて、選果場に集められた時点で高いレベルで選別されています。「最近スーパーなどではカットフルーツが好まれていますが、柿は断面が変色しやすく不向き。みかんのように手で皮をむけないし、リンゴみたいに皮ごとかぶりつくものでもない。でも、おいしいんです。おいしいと言ってもらえるのが一番うれしい。私たちがつくる柿にハズレはないと思います」。そのままはもちろん、スムージーにしたり、熟しすぎてしまったら冷凍がおすすめとのこと。種がないから、へたを取るだけで皮を器にしたシャーベットになります。見て、食べて、秋の甘みを感じるおけさ柿。季節限定の味を、ぜひ楽しんでみませんか。03


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