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コープデリにいがた編集委員会発「にいがたじまん」でおなじみ「株式会社岩崎」工場見学記新潟県には自慢したくなるおいしい和菓子がたくさんあります。「にいがたじまん」掲載の「越後しんこもち」もそのひとつ。製造元の「岩崎」の工場・店舗を見学し、社長の岩﨑さんにお話をお聞きしました。岩﨑美香さん株式会社岩崎代表取締役社長平成11年社長就任「岩崎」はどんな会社ですか?昭和50年に、長岡市で笹団子やみたらし団子の製造販売を始めました。5年後、和食料理店用・学校給食用の「和菓子」の製造も開始。やがて〝全国にも届けたい〟との思いから製造に力を入れることにし、製品は問屋に卸すことにしました。平成15年には冷凍食品に力を入れるため、工場に「トンネルフリーザー」という急速冷凍機を導入しました。和菓子メーカーでは日本で3社目というチャレンジでしたが、実際に工場を見学した関西国際空港関係者が機内食デザートを発注してくれるなど、大きな成果を生みました。平成29年に、〝学校給食や料理屋さんだけでなく、やはり地元の人にも「岩崎」の和菓子を知ってもらいたい〟と、長岡市に「さささ堂」を開店しました。創業当時から米を主原料とした製品を販売していますが、平成2最近では海外に柏餅や水まんじゅうを販売するなど、新たな取り組みも始めています。4年からは、おせち料理の製造も開始。「にいがたじまん」掲載商品について教えて「越後しんこもち」と「黒まめ塩大福、よもぎ大福」があります。どれも「イイネ!にいがた」マークの商品です。「越後しんこもち」には、北海道産小豆のあんこ入りと、黒埼茶豆あん入りがあります。黒埼茶豆あん入りは、3年前にコープさんから「食味には問題ないが、流通されない一粒さやなどの黒埼茶豆をペーストにして、食品ロス削減・生産者応援につなげる商品が作れないか」という提案を受けて作られた製品です。当初は、製品化には課題が多いと感じていました。枝豆は土壌菌がついていることがあり、ペーストにするだけでは菌数のコントロールが難しいからです。「あんこ」にすれば焚き上げる工程でかなり加熱するので安心ですが、砂糖の量によっては素材の風味を消してしまう。コープさんの願いの少しでもお役に立てればという思いで、あんこメーカーさん・コープの担当者さん・組合員さんと協力し、1年かけて作りました。「生笹を使って包んで欲しい」という声もありましたが、出荷量と異物混入のリスク回避のため人工笹になりました。風味を生かしたこの商品、ぜひ食べてみてください。7月4回企画予定黒まめ塩大福・よもぎ大福詰合せ320g北海道産小豆を使用したあんこを国産もち粉使用の大福生地で包んだ2種類×2個の大福詰合せ。ふっくらとした食感です。時代により和菓子の大きさや味の好みは変わってきています。今後も現代のニーズを取り入れながら「岩崎」にしかできない満足感のある味を提供していきます。7月2回企画予定「越後しんこもち」(黒埼茶豆あん入り)175g(5個入)黒埼茶豆のペーストと白あんを合わせた、茶豆の風味が味わえる餡を、もっちりとした生地で包んだしんこもちです。▲カタログはイメージです7月3回企画予定「越後しんこもち」(あんこ)6個(210g)北海道産小豆を使用したあんこを、国産の上新粉のもちで包みました。10