コープデリにいがたの広報誌「こーぷふる」2025年5月号

コープデリにいがたの組合員広報誌「こーぷふる」をご紹介します。生活協同組合コープデリにいがた


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エピソード54忘れられない職員コープデリグループの組合員数は約540万人。組合員の皆さんの数だけ、物語がある。その物語を毎月一つお届けしていきます。描いているのは皆さんのくらしとコープデリの接点。あなたの物語はどんな物語ですか。illustration:MaikoDakeシングルマザーの美みか香さんは、埼玉県戸田市で高校生と中学生の娘さんと3人で暮らす。10年近く前に親切にしてくれたコープの配達担当者に、今も感謝しているという。離婚を機に実家近くのアパートに引っ越した美香さんは、「コープの牛乳が一番おいしい」と言う長女のために、宅配の利用を始めた。「配達担当さんは何回か替わりましたが、その人はとても親切で感じが良くて。中でも感謝しているのが、CO・OP共済の加入をすすめてくれたことです」それはケガの保障が手厚い子ども向けの《たすけあい》ジュニアコースで、当時は長女が小学3年生、次女が保育園の年長だったが、「大きくなれば自転車で友だちと出かけることもある。入っておいた方がいいですよ」と言われた。普段なら営業は断る美香さんだが、その配達担当者が美香さん親子を心配して言ってくれているのが分かったので、話を聞いた。月々の掛け金に少額をプラス(現在は月160円)するだけで、他人にケガをさせた場合の保障ができ、家族全員をカバーできる「個人賠償責任保険」に絶対に入った方がいいと教えてくれた。後日、共済の担当者から詳しい説明を受けたときも、同席してくれた。………§………それほど高額ではなかったので共済に加入すると、すぐに役に立った。次女が別居の義理の姉にケガをさせてしまったのだ。え「転んで顔面に頭突きする形になり、お義ね姉さんの鼻の骨が折れたんです。でも個人賠償責任保険に入っていたおかげで手術費用も全額出て、お義姉さんとの賠償に関するやりとりも、個人賠償責任保険の担当者がやってくれて、本当に助かりました」その後、次女のケガが続いた。小学生のときは鬼ごっこで転んで腕の骨にひびが入り、中学では体育の授業で足首を骨折。昨年は部活のバレーボールで靭じんたい帯を損傷した。子どもなので医療費は自治体負担だが、出費はかさむ。「腕の骨にひびが入ったときは、患部を冷やす氷や保冷剤が必要でしたし、足首の骨折は歩けるようになるまで半年以上かかったため、家の中を車いすで移動できるようにしたり、ギプスでぐるぐる巻きの足でも履ける大きいサイズのズボンを買ったりと、何かと物入りで。共済のおかげで、そうした出費をまかなえました」………§………感謝していることは他にもある。「宅配を直接受け取りたいとお願いして、他の方の配達の後に来てくれていました。母子家庭ということもお話ししていたので、いつも子どもたちを気にかけてくれて。受け渡しのとき、私の後ろにいる子どもたちによく話しかけてくれました」高校生の娘さんもその配達担当者をよく覚えている。「たまに私が出ると、『お母さんはまだ?一人で大丈夫?』と心配してくれて、うれしかったですね。元気でノリのいい人で、コープの配達がある金曜日が楽しみでした。母が父と別れた後で、当時は男の人が苦手だったんですけれど、その配達担当さんのおかげで苦手意識がなくなりました」最初の事故の後、すぐにお礼を伝えたかったが、担当が替わり名前もわからなかったため、その人にお礼を言えなかった。「そのことが本当に心残りで。時間は経ちましたが、感謝の気持ちはずっと変わりません」と話0年近く経った今す美香さん。1も、あのときのお礼を伝えたいと、切に願っている。過去の物語もこちらから読めますあなたのエピソードをお寄せください。コープ職員との心に残る出来事を随時募集しています。氏名・電話番号・組合員コードを記入し、郵便(〒336-8526埼玉県さいたま市南区根岸1-4-13コープデリ連合会コミュニケーション推進部宛)か、左記のWeb応募フォームよりお送りください。♦実際にあったコープに関わる人と人との交流を取材し、読み物の形にまとめています。登場する人物の名前は仮名の場合があります。イラストはイメージです。07


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