コープデリにいがた理事長
登坂 康史
生活協同組合コープデリにいがたが、旧コープにいがた、旧コープクルコの組織合同(合併)により誕生して1年が経過いたしました。
昨年6月第1回通常総代会の場で、旧コープにいがた、旧コープクルコ両生協の総代の皆様が一堂に会して決定いただいた2022年度事業計画にそって、初年度の取り組みを進めてきました。
豪雨や大雪への対応はあったものの、事業・活動に大きな影響を及ぼすトラブルなく運営することができました。また組合員の皆様の利用と参加に支えられ、組合員は24万人を突破し、供給高、経常剰余金とも計画を超えることができました。
一方、昨年2月に開始されたロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、どんな理屈があろうともあってはならないことだと考えますが、未だ終わりが見えない状況が続いています。現地の悲惨な憂慮すべき状況は「平和とよりよい生活のために」を最も原則的なスローガンとして掲げている生活協同組合として到底看過できません。一刻も早い収束を願うばかりです。
また、新型コロナウイルス感染症の発生から3年が過ぎ、コロナ禍の状況は変化しつつあります。同時に新たな課題も山積しています。円安、資源高に加え、鳥インフルエンザの影響なども相まって、食料、生活必需品の価格は高騰し、組合員のくらしは厳しさを増しています。社会の様々な矛盾が拡大し、格差が広がっています。
このような状況の中、2021年11月に組織合同(合併)決定とともに承認いただいた「新しい生協のありたい姿」では、コープデリグループ理念、ビジョン2025とともに、持続可能な開発目標「SDGs」を念頭に6項目のありたい姿をまとめています。
コープデリにいがたは、引き続きこの6項目のありたい姿を常に掲げながら、組合員が参加するすべての事業と活動を通じて、くらしの願いを実現し、社会的な問題解決に取り組む中で持続可能な社会を目指します。
また、今年度はコープデリグループとして「ビジョン2025」に続き、2035年に目標とする姿を描く新しい「ビジョン2035」の策定を進めます。現在、組合員の皆様からくらしの願いやコープデリへの期待・要望の声を寄せていただく「未来の夢アンケート」を実施しています。組合員の皆様の声を受けとめながら、下期より総代の皆様に「ビジョン2035」の提案ができるように作業を進めます。
みなさまのご支援とご協力をお願い申し上げます。
生活協同組合コープデリにいがた
代表理事 理事長 登坂 康史