コープデリにいがた理事長
登坂 康史
組合員の皆様には日頃よりコープデリ宅配をはじめとする生協の事業をご利用いただき、また様々な活動にご参加、ご協力いただき、心より感謝申し上げます。
おかげさまで、コープデリにいがたは2024年度末をもちまして、組合員数24万人、出資金59億円、総事業高289億円を超える組織へと発展いたしました。昨年度は、コープデリグループ「ビジョン2035」で掲げられたメインメッセージ「食べるしあわせ、自分らしいくらし『ともに』の力で、笑顔の明日を」のもと、多様な事業と活動を展開してまいりました。
昨年11月には、コープデリにいがた初の試みとして「コープデリにいがたフェスタ2024」を新潟市で開催し、8,000名を超える皆様にご来場いただきました。これは、日頃より当生協を支えていただいている組合員の皆様への感謝の気持ちと、新潟県民の皆様にコープデリにいがたをより広く知っていただくことを目的としたものです。本年も引き続き開催に向けて準備を進めております。
国連は2025年を2度目の「国際協同組合年」と定めました。人々の共通の願いを実現することを使命とする協同組合の価値を、より多くの方々に知っていただく絶好の機会と捉えています。改めて「協同組合とは何か」「協同組合らしさとは何か」を考え、確認し合いながら、新潟県内の各協同組合が連携し、様々な取り組みを進めていきたいと考えております。
また、今年は被爆・終戦80年という重要な節目の年を迎えます。日本被団協のノーベル平和賞受賞は、核兵器廃絶を願う世界中の人々にとって大きな励みとなる出来事でした。これまで積み重ねてきた取り組みを大切にしつつ、次世代へ被爆体験、戦争体験を継承していくことは、私たちにとって重要な課題です。
能登半島地震と豪雨災害により、今なお多くの方々が困難な状況に置かれています。全国の生協として、被災地への支援活動を継続して行っています。また、世界各地で平和を脅かす動きが長期化しており、終息の見通しは立っていません。国内においては、米をはじめとする食料品価格の高騰が続き、私たちの暮らしは厳しさを増しています。貧困や格差の拡大など、様々な社会問題も深刻化しています。
コープデリにいがたは、コープデリグループの理念・ビジョンとともに「新しい生協のありたい姿」として以下の6項目を掲げています。
今後も「ビジョン2035」と「新しい生協のありたい姿」をもとに、組合員の皆様が参加する全ての事業と活動を通じて、くらしの願いを実現し、社会的な課題解決に取り組み、持続可能な社会の実現を目指してまいります。
引き続き、皆様のご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
生活協同組合コープデリにいがた
代表理事 理事長 登坂 康史